ベートーベンの悲愴二楽章は本番がもう一回ありまして、先日無事に終了しました。
ピアノを始めてからもう発表会は10度目くらいでしょうか。今回は今までで一番緊張しなかったかもしれません。なぜだか。
いまだに緊張する/しない条件がわかりません。
それはさておき、終了後に集合写真を撮るんですけど、そのとき隣に立った男性に話しかけられたんです。
「悲愴を弾かれた?」
「あ、はい」
「美しかったです」
と。
すごくないです?
「良かったです」でもなく、「きれいに弾けてました」でもなく、「美しかったです」って。
その男性は私のひとつ前の順番で、80年代のポップスを弾いてました。緊張からか音が外れることはちょくちょくあったけど、めちゃくちゃノリが良い!私は自分の番直前なのにも関わらず盛大に拍手してしまったくらいです(自席から直接舞台に上がって下がる会場だったので前の人の演奏もしっかり聞けた)。
クラシックに詳しくはないかもしれないけど、音楽好きな人には間違いありません。
そんな人に、「美しかったです」と言われて、まるで愛の告白でもされたかようにその後数日ほわ〜っとそのことを思い出してました。
このことは、オットにも先生にも言ってません。
でもここには書いちゃった。
長々と地味に練習してきて、最後に小さな宝石のようなご褒美がもらえた気分です。