選定の時、右にあったピアノ。ピアノのこと全然分からないくせに、直感で、カワイのみなさんに迷惑かけてまで取り替えてもらったピアノ。
……なんですが、引っかかる点ってなんだったかと言いますと、
あの…生ピアノ初心者の個人的な感触なんですが…
高音の鳴りが悪い
って思ったんですよね。音量もだし、音色も、ちょっとかすれてるような、ざらっとした音が混じってるような。
左のピアノと比べても明らかに違ったので、私の弾き方だけの問題ではないと思うんです。その後発表会などで他のピアノを弾く機会があると、あ、うちのより高音が弾きやすい、とか、美しい、って思うことありますし。
選定の時ハッとさせられた中低音については、ピアノが家にやってきてすぐ、やっぱり私の好みの音だった、直感は間違っていなかった、と満足できるに至ったのですが、高音の方はね…曲によってはイライラさせられたり、やっぱり左のピアノにしとけばよかったのかも?と思ったり。もう買い換えようかな!って思っちゃうこともありました。
そのたびに、"中に吸音材を閉じ込めてるから仕方ない"、ってことにしといてあまりこのことに正面から向き合っていなかったんですね。実際、高音に対しては吸音材はよく効きますが、たまに屋根を開けて弾いても納得できる音ではなかったんです。
で、何年かこのピアノを弾いてきて、多少腕前も上がったところで、前々回記事に書いたように、なんかすごいベテラン調律師さんみたいだから利用せんともったいないわ!って思いがムクムクと湧いてきて、こないだの調律が始まる前に高音域の件を話してみたわけです。
それでもまだ、自分の弾き方が悪いのかも、とか、弾き込みが足らないだけって思われるかな、とか、とにかくネガティブな私、全然自信ないですから、しどろもどろです。しかも私はピアノの正面でなく横に立って話してたもんだから、「この辺の音域が〜」って手で指したところが1オクターブずれてて、あ、ここじゃなくて、こっちです、あれ?あれ?どこだっけ?えーっとぉ〜、みたいな鈍くささでした。
調律師さんは特に何か問われることもなく、「じゃあこのへん、よく見てみますね」とだけおっしゃって調律開始となりました。
(たぶん続く)