こんなセカンドライフ

オット55歳での転職を機に、30年続けた共働きに終止符を打ちました。 生涯現役を目指す仕事大好きオット と アーリーリタイアメント気分の妻(私) の新天地での生活記録。 ブログ「理系オット50才、ピアノを始めた」(https://blog.goo.ne.jp/kiwiatgoo)の続編です。

オット研の面々 (異人種編)

 

オットは今年度から卒業研究の指導も受け持ち、数名の四回生の面倒を見ています。

ほぼ誰でも入れる大学ですから、基礎学力が低いのは仕方ないのですが、それだけではない大変さがあるみたいです。

オットの話によく登場する学生がいます。彼女、Aさんは、2年生の時にある厳しい先生の必修科目の単位を落としてしまい、卒業研究の傍ら今年度もその科目を履修しています。そしてまたも及第点が取れず再試になってしまったのに、なぜか焦ってる感が全然ない不思議な子です。オットが「留年したら内定先にどんだけ迷惑かけるか分かっとんのか!」と説教して、再試のための特訓をしてました。それがもう、とても大変そうで、私は毎晩、家で愚痴を聞かされました。

私「で?単位は取れそうなの?」

オ「さあ…」(←さすがに疲れている)

Aさんは勢いに乗せられてその必修科目と卒業研究前半はがんばったけど、それで燃え尽きたのか、中間発表のあと急に研究が進まなくなったそうです。2ヶ月くらい何もしていなかったので、オットが「まあここでおしまいにしても単位はやるけど?」と、これは、"けどおまえ、ほんとにそれでいいのか?" という含みがありますよね。で、ハイ…ほんとに来なくなってしまったそうです (^_^;)。

年が明けてまた来るようになったのはいいのだけど、卒論発表の1週間前になって、こうこうこんな実験がしたい、と言ってるとか。2ヶ月前に言えよ!ってやつですね。

ですけどね、こういう実験をやりたいとか考えるだけまだマシなのだそうですよ。実験を追加するとかそんな発想すらない子もいると。

で、まずは卒論発表のパワポ早よ作れ!と指示して、丸一日かけてドラフトを作らせたそうです。私それを見せてもらったんですけど…、確かに研究自体は中途半端なのがバレバレで、日本語もあまり整ってなかったんですけど、やってきたこと、考えたことをちゃんと自分の言葉で説明していて、ちょっと感動しました。

聞けば、中間発表のときもこんな感じの発表資料を作り、質問が出ると、沈黙を挟みながらも自力で回答したとか。自分なりにちゃんと理屈を持って実験してきてるんだなって感じました。

Aさんは問題なとこもあるけど良いとこも結構あるんですよね〜。それが社会に出て何かに上手くハマるといいのですけど。

しかし、Aさんに限らずですが、"じゃあ、明日10時から打ち合わせな"、とか決めても姿を現さなかったり、いついつ実験しようって言っても、バイトがあるんで、って平気で断ってくるそうです。アルバイトはまあ生活がかかってたりするのかな。でも私の大学時代には考えられない態度です。驚かされます。

オットは「もう人種が違う」と言いながら、めげずに声をかけ続け、なんとかそれぞれの研究の着地点を見つけようとしています。

まあ、Aさんにしてもなんとなく選んだ研究室の新任の先生がこんなに熱血だとは思ってなかったでしょうね。お察しします…。こんな大変だと知っていたらきっと選ばなかったのでは。

せめてこの一年の経験がAさんの今後の人生に少しでも糧になると良いのですけどね…。

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ
にほんブログ村

にほんブログ村 家族ブログ 共働き夫婦へ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村